2014-01-01から1年間の記事一覧

Jinja2サブセット的な型付きテンプレートエンジンhaiji

年末年始なので何か作ろうかなと思いhaiji*1というライブラリを作ってみてる. まぁ,なんというか最近ansible*2よく使ってたこともあってイロイロ思うトコロあったりなかったり.大概のテンプレートエンジンにおいて,個人的にイマイチ気に入らないトコロは…

ロジックパズルの解説

この記事は Haskell Advent Calendar 2014 6日目の記事です.関数プログラミング実践入門 第6章 最終節にあるロジックパズルは,一体なにをどうやるとこのインターフェース設計になるのかという話.元々内容的に入門っぽくならないものないんだけど,特徴的…

ブラウザ上でAgdaを試せるサイトを作ってみた

この記事は Theorem Prover Advent Calendar 2014 の4日目の記事です.Agdaがコンパイルできないんだがとか,agda-modeってEmacsだけなんでしょ?とか,そういった話をちょくちょく耳にするし,ProofSummit2014で明日の記事担当のamutakeくんがブラウザからC…

「美しい,だから正しい」より「正しくて,あわよくば美しい」がよい

関数プログラミング実践入門.発売されました.電子版もあります. 今回は本書の副題に関する話題.本書の副題には「正しい」を使っている.実際に価値を提供するのは「正しい」コードなのだが,プログラミング関連文書でよく目にするコードに対する修飾は「…

関数プログラミング実践入門という本を書きました

是非手に取ってみて下さい.よろしくおねがいします.関数プログラミング実践入門 ──簡潔で、正しいコードを書くために (WEB+DB PRESS plus)作者: 大川徳之出版社/メーカー: 技術評論社発売日: 2014/11/14メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブ…

Haskell定理証明士がEmptyCase拡張によって受ける恩恵と効能

EmptyCaseが入ってきた.absurd pattern matchingがHaskellで使えるのでHaskell証明士には朗報だ.具体的にEmptyCaseの有無で世界がどう変わるかを把握してる範囲で書く.まず,矛盾(bottom)の扱いについて.矛盾は「値を構成できない型」になればよいので,…

copatterns概要

ghc-7.8でビルドできるAgdaマダカナーとか思いつつ,Agda-2.3.4のリリースノート(まだリリースされてないけど)を眺めてたら,実験的機能としてcopatternsってやつが入ると書かれている.余(co-)がついてるのでたぶん健康によくないやつなんだろうなと思いつ…

ghc-mod-4 でfaceを反映させる

ghc-mod-4以降ではghc-modiを使うためにflymakeへの依存を切っており,flymake的な挙動は自前で実現している.そのため,今まで反映されていたflymake用のface設定が反映されなくなるので,バージョンアップ後急にさびしい絵面になったりする.もし, (set-f…

IOアクションひとつひとつを利用許諾し・テスト可能にする

IOのテストってたいへんだ.これをどうにかするために,先人たちは色々考え, 利用対象の特定IOアクションを慎重に取捨選択し,MonadHogeIOのような型クラスによりインターフェースを与えてからそのインターフェース上のアクションとして実装する.実行時は…

CPS変換もいいけど融合変換もね

継続渡しなHaskellライフ - モナドとわたしとコモナド の流れで. 要約すると,元々 fb :: Int -> Either Int String fb n = case n `gcd` 15 of 15 -> Right "FizzBuzz" 5 -> Right "Buzz" 3 -> Right "Fizz" _ -> Left n fizzbuzz1 :: Int -> String fizzb…